実際に山で働いている人は林業のどんなところに魅力を感じて、林業のことをどのように考えているのでしょうか。
実際に林業で働いてみなければ理解ができないこともあるでしょうし、働いてみて改めて感じる魅力もあるはずです。
そこで今回は、民間の林業ベンチャーと呼ばれる方々の声を拾い集めてみました。
この方々の声によって、林業について少しでも興味が出てもらえたらうれしいです。
どうして林業に就いたのか
林業ベンチャーのなかには、元から興味を持ってこの業界に入った方々もいます。
しかし、魅力は働いてみなければ分からないからと、興味を持ちながらも異業種の仕事をしていた方々もいらっしゃいます。
学校にて、森林について知る社会科見学に参加してみて学ぶ意欲が出ることもあるといいます。
そのウチの一人は、林業の就業支援講習の情報を見つけて、1日体験を受講したそうです。
林業の現場を見学させてもらって、現場に行くことで魅力を知った方もいます。
また、農林大学校が開校している地域では、林業を廃らせないために移住計画も立ててくれています。
それにより、林業に就きやすくなった声もたくさん聞かれています。
組織として成り立つ
山が好きといった方々は多いはず、森林の環境保護、改善のための林業を自分にもできる「森林組合」なる組織もあります。
業界全体で活動できるフィールドがあり、また、補助金を利用したりできる林業の新しい形づくりもスタートしています。
林業のモチベーションについて
林業を仕事にするなら、会社を選ぶ必要があります。
森林伐採をメインに造林する会社へ就職・転職するケースもある話です。
植え込みをメインに、木を切った後には苗を植える仕事です。
森林伐採、環境保護を目的とする仕事は、1つ1つの作業がハードです。
それでもモチベーションを保てるのは、きれいな景色を眺められること、自然に囲まれて仕事ができることが理由だといいます。
木を切るのは技術を求められる作業で、技術の進歩が手に取るようにわかる作業でもあるといいます。
主伐に一番やりがいを持っている林業技士はたくさんいらっしゃいます。
林業の課題について
林業の魅力は、山、森林を守ることです。
しかし、林業技士(作業員)の年齢に課題が残っています。
職場で一番若手となるのも、決して20代ではありません。
苗を植えた後、50年以上も管理していかないといけません。
そうなると必然的に若い世代が必要になります。
常に体を張り、危険も伴う仕事です。そのことを考えると、林業全体で収入面もアップさせなければなりません。
職人として育てるためにも若手の就職・転職支援が必要不可欠です。
第二の未来
だからこそ、10代にも林業の魅力を知ってほしい!そうした活動が活発化しています。
林業について学べるように、田舎を紹介しています。
田舎での暮らしを体験できたり、森林浴を楽しめる施設づくりをしています。
また、子どもたちに嬉しいのは「ツリーハウス」「アスレチック遊具」です。
小さい頃に秘密基地が欲しいと願っていた方もいるでしょう。
大人になってから、それを形にするイベントを提案しています。
今だからできる自然環境の見直しは、子どもたちに興味を持ってもらえる体験だといいます。
教科書だけでは知り得ないたくさんの魅力が山にはあるからです。
今の子どもたちに、その魅力を知ってほしい!だからこそ、体験できるイベントを数多く提案しています。
教育現場でも、そのイベントを積極的に採用しています。
社会科見学として、都会っ子が田舎へ訪れて魅力を発見しています。こうした取り組みによってこれからの未来が切り拓けていくでしょう。