株式会社 サンライフ

ー林業に資格は必要?無資格からでも働きながら取得可能ー

立木買取・伐採搬出請負・危険木伐採・造林・破砕作業・森林再生など、ひと口に林業といっても様々な業務をこなしています。

 

林業は森を育て、守り、日本の産業として必要不可欠な業界です。ここで興味をそそられる内容をひとつ挙げるなら「資格」なしでも作業員として活躍ができることです。

 

また、特に必須となる資格はありませんが、林業に深く関わるために取得しておきたい種類や、仕事をするうえで取得させてもらえる資格についてご紹介できればと思います。

 

有利な資格取得については支援制度もあるので、就職先にて取得可能です。では詳しく見ていきましょう。

 

林業技士

林業技士は、林業・森林に関する専門的技術者の資格認定制度で、民間資格のひとつです。

 

森林を守りながら合理的な経営やその指導を行います。

 

しかも、講習を受ければ比較的簡単に取得できる資格のひとつで、取得方法は通信研修でレポートを提出し、スクーリング研修(森林経営、林業機械、林業土木などの講習)の成績にて合否が分かります。

 

試験は年に1回です。

 

技能系資格について

林業に技能系資格はつきものです。木を切断し、それをまとめて運搬するという作業もあります。これらの作業は人力では難しく、今は機械の手を借りて行っています。

 

そのため、林業に就きたいのなら技能系資格は取得しておくと何かと役に立つでしょう。

 

林業に必要な技能系資格をいくつかまとめてみました。

 

林業架線作業主任者

森林で育てた原木を加工場まで運び出す際、機械集材装置や運材用ケーブルなどの設備が必要になります。設計から組立て、解体などに携わる責任者です。

 

機械集材装置、運材索道に関する知識、林業架線作業に関する知識などが必要に。

実務経験3年以上で受験資格があります。

 

資格を取得してからできる作業としては、以下の通りです。

 

架設する場所を決める

木を伐採する

集材装置を架設する

伐採した木を集木して搬出する

架線の撤去

 

このように、架線集材をする場合にはこの作業主任者が現場にいないと行えません。重要な役割と責任を担います。

 

チェーンソー作業者

立木をチェーンソーを使って切り倒すための作業者の資格もあります。

 

林業ではチェーンソーを扱い、森を整えるために木を切り倒す業務もあります。

 

胸高直径70cm以上の立木の伐木などでは、特別教育を受講させることが義務付けられており、このチェーンソー作業教育も受けることになります。なお、事業者のみならず、教習所などで講習会が開かれることもあります。

 

チェーンソーによる特別教育は、受講資格が定められていません。年齢、学歴に関係なく、誰でも講習を受講できます。(業務に就くのは18歳以上)

 

木材加工用機械作業主任者

機械を使用した木材加工作業を担う責任者資格です。

 

丸鋸盤、かんな盤、帯鋸など、特定の機械を5台以上備えている事業所にはこの作業主任者が必要です。

 

丸鋸盤というのは、主に木材を切断するために使用される加工用機械で、かんな盤は鋸引きを施した面の仕上げに用いる木材加工用機械です。帯鋸は、刃のついた薄い帯状の鋼鉄を回転させ、木材をひき切る、のこぎりになります。

 

作業を直接指導したり、安全装置の点検、工具の使用状況の監視などを行います。

 

受験資格は18歳以上で木材加工用機械による作業に3年以上従事した経験を持つことが条件です。

 

無資格者歓迎という求人がありますが、資格支援制度を活用できることが理由のひとつ。働きながら資格が取得できます。

 

そのほか、土止め支保工と地山の掘削作業主任者、玉掛作業主任者などの技能系資格もあります。

 

おわりに

林業専属の資格はありません。しかし、取得できることで幅広く活用できるのは事実です。試験を受ける条件には実務経験が必要になることもあります。そのため、仕事を覚えながら、求められる資格を取得できるのも魅力です。

 

求められるからこそ無駄もありません。求められるからこそやり甲斐もあります。ぜひ、働きながらスキルアップしてみませんか。