林業は、キツイ、危ないといったイメージがあります。
たしかにそれは一部合っていることもあるでしょう。
しかし、そういったイメージとは異なった良い面もあります。
今回は、林業のイメージとは違った面について解説します。
イメージ通りの悪い面
イメージ通りの悪い面は、そのまま林業の現場に当てはまります。
キツイ作業が多いことや危ないことです。
木材のような重量物を扱ったり、仕事量が多いのでキツイ仕事です。
さらに環境の良さや自然のイメージを持っているだけの頭でっかちな人は、まずついていけないでしょう。
教科書通りに行かない作業も多いので、応用力も求められます。
また、危険な仕事でもあります。
実は様々な業種の中で労働災害が最も多い仕事の一つであり、死亡事故も起こっているのが事実です。
建設現場でも似たような場面がありますが、山奥での作業なので救助も難しいケースがあり、安全には気をつけなければいけません。
現場での過酷さで離職率が高いのも事実です。
イメージとは違う良い面
林業は、何となく地味で山奥で黙々と作業をしているイメージがあります。
しかし、イメージと異なった面もあるのです。
それは、需要がとても大きいということです。
かつては、森林がある地域であれば大概林業をしている方がいました。
しかし、現在は林業の担い手不足によって、逆に珍しくなってきています。
それでも林業を行わないと森林の管理ができないことから、需要は一定数あるのです。
その需要にこたえるため、様々な場所で作業するようになりました。
例えば、里山の神社の森林管理、いわゆる鎮守の森の管理といった作業もあります。
もちろん林業の業者でも建築許可を持っている方の仕事になりますが、比較的ひとけのある場所で作業することも少なくありません。
このように徐々にではありますが、活躍する場所も増えていることは事実です。
人が少なければ、激しい競争にさらされにくいという面もありますし、待遇面を良くするように要求できる面があります。
悪い面としては、林道の開墾も作業としてあることです。
林業をするには重機やトラックが侵入できる林道を作る必要があります。
これは、建設会社の仕事として行ってくれることもありますが、基本は林業従事者が行います。
木を切って、木を植えてといった仕事以外にもこういった作業があることを知っておきましょう。
どんな人が向いているの?
林業のマイナスイメージを知ると、やりたいと思える人がいないように見えます。
それでも向いているのはどんな人でしょうか。
それは情熱がある人です。
抽象的な言い方ですが、工場作業が嫌な人、事務仕事が嫌な人が向いているといえるでしょう。
自然の中で思い切り体を動かせるので、そこに情熱や魅力を感じる人が向いています。
そういった言い方をすれば、かなり限定されてしまうかもしれませんが、まずは体験することで自分が林業を気に入るかどうか分かるのではないでしょうか。
現場で頑張っている方の意見を引用すると「楽観的で応用力がある人」が向いているとも言われているようです。
こういった意見も参考にしてみましょう。
まとめ
林業は、イメージ通り厳しい一面を持った仕事です。
ただ、向いている人がいるのはもちろんのこと、なくてはならない業種であるのも事実です。
向いているか、向いていないかは実際に体験してみないと分からないことも少なくありません。
まずは、林業体験を通じて自分は本当にこの仕事をやっていけるのかといったことを感じてみましょう。
意外に向いている方は、厳しい環境下でもいつまでも林業に従事できるはずです。
目に見えて景色が変わるダイナミックな仕事をまずは体験してみましょう。