林業には様々な道具が用いられます。
ただ、一般的にはチェーンソーのイメージが強く、それ以外に使う道具についてはそこまで注目されることがありません。
そこで今回は、林業で使う道具にはどのようなものがあるのかを紹介していきましょう。
林業の作業で使う道具を一挙紹介
林業に使う道具を紹介していきましょう。
1.のこぎり
2.ナタ
3.ヨキ
4.トビ
5.カマ
6.刈り払い機
7.チェーンソー
8.くわ
9.トラクター
10.集材機
これらについて解説します。
林業で活躍する道具10選
のこぎりは、ノコとも呼ばれる道具です。
枝を切ったり、小径木を伐採する際に使用します。
また、チェーンソーが現場で使えない場合に、非常用として使用することもあります。
現場では、生木用ののこぎりを使用するのも特徴です。
木の繊維をスムーズに断ち切れるように、目が細かく、ひとつひとつの刃が小刀のような形状になっており、大工さんが使用するものとは異なった形をしています。
また、カットソーとカーブソーの2種類を使い分けている点も林業ならではでしょう。
カットソーとは刃がまっすぐなのこぎりです。
普段と同じ感覚で使えるので、林業に従事していない方でも使いやすいタイプといえます。
断幹作業時に使用することが多くあります。
カーブソーは刃が湾曲しているノコです。
こちらは枝を切り落すのに適したタイプで、木の食い込みもしやすいのが特徴です。
ナタは包丁のような刃物で雑草木の伐採や竹割などに使います。
基本は、長方形のような形を腰ナタといいます。
森林内で雑草やツル、細い木を切るときは片刃、枝打ちなど左右で同じ動きをしなければいけない状況では両刃を使用しているのが特徴です。
また、場所によってえびのように曲がった海老ナタを使用します。
これは刃こぼれしやすい石などが散乱している場所で便利なナタで、刃こぼれしにくいタイプといえます。
刃と柄の部分が一体化しているのは、共柄ナタと呼ばれます。
柄が一体化しているので柄の部分が緩むといった弱点がありません。
ヨキは、聞きなれない言葉ですが、手斧をいいます。
伐採時は楔を打ち込むハンマーのように使ったり、樹皮の切断を行います。
楔の切り込みを入れる場合もチェーンソーでは面倒な場所、狭い場所の場合用いるのが特徴です。
トビは先端に小さな鎌がついた長い棒です。
重い原木を回したりずらしたりする際に用います。
時代劇で火消しが建物を鎌のようなもので壊していますが、そう言った用途で利用します。
カマは、そのまま鎌です。
主に下草を刈る時に使うもので、苗木を植える場合に使うことが多い道具です。
刈り払い機は、回転刃がついたガソリンや電動で動く工具のような道具です。
草を一気に刈れるので、カマでは追いつかないような広範囲の下草刈りで使います。
チェーンソーは伐採で活躍する道具で、主に使用しますが手入れをしないと使いにくくなるため、頻繁に手入れをします。
ただ、とても効率的に伐採ができるので、林業ではなくてはならない道具の一つです。
くわは、農業で使うくわです。
林業では苗木を植えるシーンも多いので、植える際に使います。
トラクターは、農機具のトラクターとは異なり、倒した木を林道まで運ぶ重機です。
大小さまざまな機器がありますが、いずれもトラクターの部分に木をつけるパーツがついています。
集材機(しゅうざいき)は巨大な重機です。
文字通り木を集めて運べるもので、大規模な伐採現場で利用しています。
最近は高性能林業機械(プロセッサ)やロボットが投入されることもある
最近は、高性能林業機械も利用されています。
これは、パワーショベルに特殊な機械をつけて、伐採から枝打ちまで一気にできる重機です。
また、ロボットとして、木に設置すると一気に上がって枝を切っていく枝打ちロボットも投入されています。
まとめ
林業には今回紹介した以外にも従事する人によってそれぞれ小道具を用意するケースもあります。
ただ、今回紹介した道具が主に使う道具なので、林業を目指している方は知っておきましょう。