林業という仕事を知っていますか?
多くの皆さんが、林業という言葉は知っているけど仕事の中身までは知らないはずです。
林業に従事している人が伐採作業していることはなんとなく分かってはいても、日々どのような仕事をしているのかご存知ない方のほうが圧倒的に多いはず。
森の木を伐採し、切った木を加工して販売する流れも、森に木を植えることも林業の仕事です。
国土面積の約7割は森林ですし、先進国の中では有数の森林大国となるのが日本です。
その貴重な資源になる森林をどのように活かし、守り継ぐのか、「林業」の課題点もまだまだあります。
しかし最近は、林業を体験できるイベントやインターンシップの開催も増えていて、林業に興味を持つ方々が少しでも増えることを切に願っています。
そこでここでは、林業とはどのような仕事なのかをまとめてみました。林業に少しでも興味をもってもらえたら嬉しいです。
林業の現場作業の過酷さ
林業の仕事は、基本的に荒れている天候日は外での作業は休みとなります。
森に入り足元の悪い中での作業は危険だからです。
土砂崩れ、地盤の緩みにより倒木などリスクがある日は山での現場作業は中止になります。
また、日本全国で問題になるのは林業従事者の平均年齢が高齢化していること。
理想となる流れは若い担い手が今後も、森林を活かし、守り、引き継いでいくことです。
若い担い手を採用しなければならない理由として、機械などを扱い、専門的な知識や技能が必要になる業界だからです。
1人前になるまでに数年かけて教育しなければならず、採用したからすぐに間伐作業にあたれる流れは作れません。
そのため近年、若手社員の募集情報が増えています。
林業に従事するには?
林業に従事するにはいくつかの方法があります。
・森林組合の現場職員になる
・民間の林業会社に就職する
・林業の地域おこし協力隊になる
・林業学校に入る
また、若い世代を迎える流れとしては、林業就業支援ナビ、自伐型林業推進協会などに求人情報を掲載することも挙げられています。
仕事内容について
林業の仕事は通年行われます。
地ごしらえから植栽、下刈り、枝打ち、除伐や間伐という流れで、季節ごとの作業が行われています。
では詳しくその流れをチェックしましょう。
地ごしらえは、2月〜3月に行う作業です。立っている木を伐採した跡の土地を整理して、苗木を植えるための準備になります。
植栽は4月〜5月に行う作業です。苗木を人の手によって植えていきます。
下刈りは6月〜8月に行う作業です。植えた苗木の成長を遮る雑草を払って苗木の成長を促します。
除伐は9月〜10月に行う作業です。余分な枝を切り落とします。
間伐は11月〜行う作業です。木の成長を助けるために切り落としていきます。
このような流れで森を育てていくことが林業の主な仕事です。
仕事ぶり
作業内容は、現場の下見から始まります。
もとから作業道があるワケでもないので、そうなると作業できる道幅を開設する必要があります。
ルートの踏査から作業道の開設作業、間伐、搬出、木材市場への搬送という流れが一般的です。
木は育てるだけでなく、資源として販売もしています。
また、間伐作業に従事する時期以外では、登山道の開設や草刈り、倒れた木の処理などを請け負って整備作業をすることもあります。
まとめ
林業は、国や自治体からの補助なしでは成り立たないと言われています。現状では産業とシビアな一面もある業界です。
しかし、山で身体を動かして働くという喜びは、何にも代えがたいものがあるでしょう。
自然からのエネルギーをしっかり身体に吸収できます。
リフレッシュ効果の高い職業であることもウリにできる仕事かもしれません。
また、仕事の成果が目に見えるというところにやりがいを感じる方も多いでしょう。