近づくのは危険!『危険木』は早めの調査と伐採が必要
神社や森などで多く見られる樹齢の高そうな大きな木。
神秘的な雰囲気を醸し出し、魅力的な木だと言えますが、
ときには危険をもたらす危険木だと判断されることもあるのです。
ときには住宅付近で見られることもあり、大きなトラブルを引き起こすこともあります。
伐採するにしても、むやみに作業することはできず、
適切な調査の元判断してもらう必要があります。
今回は、危険とはいったいどのようなものなのか、
どんな基準で判断されるのかについて説明していきます。
危険木を放置しない
老朽した樹木や、枯れてしまった木は、中が空洞になってきていることが多いです。
小さな木に限らず、大きく成長した木にも同様のことが当てはまるとされています。
わずかな衝撃でも倒木してしまうことがあるため、十分注意が必要です。
倒木により、家屋を損傷させる事態が発生した場合は法的な問題に発展することも。
そのため危険木だと判断された樹木は、早急に伐採するなどの対処をすることが必要になります。
大きなトラブルを未然に防ぐためには、日ごろから注意喚起を促し早急に調査をするのが効果的です。
そのうえで適切な作業により伐採してもらうことが重要になります。
危険木による被害事例
危険木による被害には、様々なことが考えられます。
とくに多い事例としては、以下のようなものが挙げられます。
電線に絡まる
樹木は、種類によっては非常に高く成長するものも存在します。
あまりにも高く成長した木は、放置していると
電線に絡んでしまうこともあり、大きなトラブルの原因にもなりかねません。
電線に絡みつき切断してしまった場合は、
大規模な停電にもつながるおそれがあります。
その場合は、人々の生活に支障をきたすことも考えられます。
台風などにより倒木
傾斜が激しくなった樹木が、台風時の強雨の影響を受け
倒木してしまうこともあります。
住宅への被害も考えられますが、乗用車に直撃することもあり
大きなトラブルにもつながることがあります。
人への被害
危険木が歩行者の頻繁に出歩く場所付近に生えていた場合、
危険性が高くなるおそれがあります。
最悪の場合いは人命にかかわることにも発展しかねないため、
危険木に対しての認識を深めることが大切です。
危険木とはどんな木?
基本的に老朽化している樹木や、傾斜が激しい木などが挙げられます。
また、重機などの侵入が困難な場所や、住宅付近に生えている樹木なども
当てはまり、伐採対象となる場合があります。
ときには歴史ある建物の神木として生えている樹木も存在します。
その場合は、倒木の危険性があってもむやみに伐採することは困難であることが考えられます。
危険木に該当する木の基準は、市や自治体の定めにより様々です。
基本的には一定以上の樹高と直径があり、傾斜が傾きすぎた樹木などが該当します。
処分のために補助金が出ることもあり、危険木はできるだけ
早く処分することを推奨している自治体が多いです。
危険性を調査する方法
ときには危険木かどうかの判断が難しい樹木も存在します。
その場合は、適切な調査の元判断するのが効果的です。
外観調査では、主に以下のような項目を調べて危険木だと判断すると言われています。
建物との位置
建物と樹木の距離が近接している場合は、万が一倒木した際に
被害をこうむる可能性が高くなることが考えられます。
そのため樹高の高い木が住宅付近に生えている場合は、
危険木かもしれないと意識することが大切です。
また、人通りの多い地帯に近接している場合も同様に
危険がおよぶことが想定できます。
根返り
根が腐ることにより、強風などの影響で倒木の危険性があるかどうかを判断します。
主に病原菌の侵入や地下水位が高くなることが原因だと言われています。
倒木した後に発覚することが多いため、事前に調査して早期発見をすることが重要です。
枝の枯れ具合
幹だけではなく、枝が落下して被害を与えることもあります。
大木の太い枝が落下することで大きなトラブルの原因にもなりかねません。
危険木と判断したら、なるべく早く対処することが大切です。
幹の傾斜具合
植物は、基本的に光の当たる方向に向かって伸びる習性があるため、
ときにはおかしな方向に樹木が成長することもあります。
また、工事などにより根を切断した場合も同様の現象が起きる場合があります。
傾斜が激しい樹木は、根が腐ると倒木の危険性が高まる傾向があるため早急な対処が必要です。
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2020.10.16