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森林を守り育てる!未来をつくる育林の重要性


 
 

自然環境保護の重要性が叫ばれる中、あらためて注目を集めている活動が「育林」です。
人が自らの手で環境を守り育てていく活動は持続可能な社会の実現に向けて避けて通れない重要な社会課題のひとつです。
今回は、育林とはなにかを知るための基礎的な知識を紹介します。

 

育林とは



「育林」とは「人の手により森林をつくり育てること」を指します。
似た言葉に「営林」がありますが、営林が主に経済的な利益や実利のために森林を管理するのに対し、
育林は自然保護や環境再生など営目的以外での森林育成をも含みます。

 

育林の意義



「育林」では主に人間にとって有益、有用な種類の樹木や植物を植えて森林を育てます。
木材資源としての活用だけではなくそこに森林があることでもたらされる恩恵も目的のひとつです。

たとえば、斜面に樹木を植ると地面に張った根によって地すべりやがけ崩れを防ぐ効果が期待できます。
雨の多い地域では植物を飢えることで土地の保水力が高まり水害の防止にもつながります。
このように森林によってもたらされる効果は多岐にわたりその恩恵ははっきりと目に見えるものばかりではありません。
短期的な利益としてではなく長期的視点に立った利益という観点で森林を保護し、
育てようという取り組みが育林であり、広義では目的を問わず森林を育てることそのものを指します。

現代における育林では環境保護が大きな目的になっています。
失われた森林を再生し、生態系を復活させる環境再生事業などは
開発によって伐採が進んだ地域の復興活動として盛んに行われています。
今では資源として伐採した森林相当の育林を資源活用と平行して進めていくというやり方が主流となっています。
自然の恵として森林を活用するだけではなく、
持続可能な資源として平行して育林による再生を進めていくことで資源枯渇を未然に防ごうという取り組みです。

 

育林の課題



環境意識の高まりとともに重要度を増している「育林」ですが課題は少なくありません。

育林における課題として懸念されているのが担い手不足の問題です。
伐採や管理など育林の最前線で活動する林業従事者は年々減少の一途をたどっています。
そもそも林業は危険のつきまとう職業です。
業務中のケガや死亡事故の発生率は他業種に比べても顕著に高く、そのことが原因で働き手離れを招いていました。
一昔前に比べれば状況は改善されつつあるものの他業種と比較したリスクの高さは変わらず若手人材は不足しています。

このような状況は日本国内だけの問題ではなく世界的な課題となっています。
安全で少ない負担で作業ができるよう最新機材やIT技術を駆使したスマート林業の取り組みも進められていますが、
コストの高さや業界の古い体質など様々な壁に阻まれ導入は遅れ気味です。

そもそも育林には長い時間がかかります。
成長の早い樹木でも森林を形成するまで育つには数年かかり、長いものでは成長までに約30年以上かかります。
いくら長期的なプランに立った育林計画と言っても数十年の間に社会情勢が変わらないという保証はなく、
安定した運営という点において懸念が上がるのも無理はありません。

 

育林が目指すもの



育林が目指すものは「あるべき自然環境の保護」です。
歴史上森林は人間にとって有用な資源として活用され続けてきました。
人口が少ないうちは利用と再生のバランスもとれていましたが、
爆発的な人口増加や銃器の活用など森林伐採のスピードが急速に進むとともに森林は減少の一途をたどっています。

減る一方の森林を守り保護するのが育林の目的です。
究極的には伐採分のすべてを育林で賄いながら森林を減らすことなく有効活用していくために
世界全体で取り組みが進められています。

 

まとめ



声高に叫ばれている持続可能な社会を自然環境面で実現するために育林は重要な役割を担っています。
直ぐに結果が出るものではなく、地味で根気のいる活動ではありますが、
将来世代に自然破壊というツケを残さないためにも社会全体出の取り組む体制づくり求められています。
 
 

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2021.09.17

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