林業を衰退させない 日本の環境問題の対策を講じる手立て
森林・山林伐採は、環境問題の重要なトピックスとしても取り上げられています。
世界規模で見てみると、たった1分間でどれくらいの森林が伐採されていると思いますか?答えは、東京ドーム約2個分です。
では、環境問題に取り組む先進国となる日本では、森林・山林伐採についてどのような考え方で進めていくべきなのでしょうか。
実際問題として課題も山積みで、林業を衰退させない対策を講じる必要にもなるでしょう。
森林伐採の量について
林業で行う森林伐採。日本では森林資源が充実していますが、森林面積はほぼ変わっていません。
しかし、森林蓄積は増加傾向にあるといいます。ということは、森林伐採の量自体は減少しているということを意味しています。
林業が衰退する問題点があるとすれば、この伐採作業が減っているからでしょう。
その理由としては、海外の安価な木材の輸入が増えているため。
また、この理由から見えてくるのは、国内で活用できる森林資源があるにも関わらず、それらを活用できなくなっているということです。
森林資源として利用できるはずの木を伐採せずに放置してしまうと、資源として使えない木が残ってしまいますよね。
計画的に伐採されなければ、林業も衰退し、さまざまな環境問題にも繋がってくるでしょう。
ここからは、森林伐採の減少から見えてきた環境問題についてお話しします。
温暖化の問題
森林は二酸化炭素を吸収して酸素を排出する役割があります。
ならば「伐採しない方が地球温暖化は加速しないはず」、と思いませんか?
しかし、林業技士によると樹齢の長い木が残ることによって温暖化を加速させる恐れがあるといいます。
樹齢が長い木は二酸化炭素の吸収量が格段に減ってしまいます。結果、排出する二酸化炭素量のほうが多くなるのです。
資源として活用できるはずの樹齢の長い木を伐採せず放置すると、新たな木を植える場所も確保できず、地球温暖化が加速してしまうといえます。
また、樹木に詳しい林業技士いわく、二酸化炭素を吸収した樹木には炭素が含まれているといいます。万が一、その樹木が山火事で燃えたとしたら。それこそ、環境問題に繋がるでしょう。
ここでも、適度な伐採を実施する必要があります。だからこそ林業は衰退してはならないのです。
森林の環境問題を保つことができれば、こうした地球温暖化リスクを防げるでしょう。
環境問題の対策を講じる手立て
日本の林業の衰退を緩和することにも繋がり、環境問題の対策にも繋がる手立てとなるのは積極的な木材の活用になるでしょう。
まず、林業経営を活性化させるために、生長を終えた樹木を間伐する作業が必要になります。
そうすることにより若い樹木の生長を促すこともできます。
そして間伐した樹木については、紙やパルプ、丸太など積極的に活用することにより林業や環境問題の対策に繋がるといえるでしょう。
たとえば、林業経営者の需要と供給に繋がる取り組みとして、持続可能な木材利用の推進を掲げる産業も存在します。
その代表的な資源活用術というのが、木造2×4住宅に国産材を活用することです。それをさらに拡大している産業も相次いでいます。
従来ある木材パネルよりも、強度を安定させて断熱性に優れた木材パネルを開発しています。
こうした国産材の活用によって、低層の戸建てからマンション、オフィスビルなどの大型建築への用途拡大も期待できるのではないでしょうか。
昔からある建材が、新しい建材として注目を浴びるように活用事例も増えています。
例えば、空港ターミナルで屋根の構造材に国産材が採用されているところもあります。
空の玄関口となるターミナルで活用されるというだけに、環境問題の取り組みを世界に広めるアピールにも繋がっているでしょう。
おわりに
材料に地域材を使用することもポイント高いでしょう。地域の林業再生にも貢献できます。
こうした対策を講じるだけで、人にも自然環境にも優しい内容が溢れる世界に変わるはずです。
福島の林業は株式会社サンライフにお任せ下さい。
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2023.02.17