林業を仕事に！一般的なイメージよりも壮大で魅力的な仕事

林業のイメージというと、「森林を守る」「木を伐採する」「木材に加工する」といったぼんやりした内容を思い浮かべるのでは？

しかも、仕事のイメージはキツそう…。というマイナスなイメージもあるのでは？

しかし、林業を仕事にしている方々が沢山いらっしゃいます。環境を守るスペシャリストで、誇れる仕事を担っています。

この記事では、林業のイメージを覆す情報をお伝えしたいと思います。未来の林業を支える子どもたちにも誇れる内容です。

林業に向いている人のイメージ

林業に向いている人と言うと、「自然を愛している人」です。

山や自然が好きなら向いています。昆虫や野草などにも興味があったり、キャンプが好きという自然派の方々も林業を仕事にされています。

自然・森林に少しでも興味のある方は林業向きです。

林業の大切さ

林業という仕事は、健全な森林を守ることに尽きます。

大気中の二酸化炭素も減少し、地球温暖化を防止することも林業なくしては期待ができません。

このように、林業は木材を生み出すだけでなく健全な森林を生み出し、公益的機能を果たすことにより私達の飲み水や生活環境、強いては地球まで守ることができる重要な役割を持つ産業なのです。

さらに詳しく、林業の重要な役割についてご紹介したいと思います。

地球温暖化を防止

樹木は、光合成により大気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を発生させながら炭素を蓄えて成長します。

二酸化炭素循環の中で、森林が吸収源として大きな役割を果たしてくれています。

光合成ができるように適した森林伐採を担うのも林業の仕事。

災害を防止

水を蓄えて洪水を防止したり、土砂が流出するのを抑えたりと、樹木の根が土壌を支えてくれるからこそ、私達の生活環境は守られています。

倒れかけの樹木がないか、土壌に問題がないかを現地調査するのも林業の仕事。

レクリエーションの場

森林浴をしてみると気分がリフレッシュされますよね。最近は、森林の持つセラピー効果を林業のお仕事にも取り入れるようになっています。

健康増進やリハビリテーションに役立てる「森林セラピー」の研究も進んでいます。

森林についてさまざまなイベントを企画、開催するのも林業の仕事。

資源の生産

林業の仕事といえば、資源の生産をイメージするかと思います。

再生産可能な資源となる木材を供給しています。

さらに最近は、しいたけなどの栽培に必要な原木や、薪炭材、エネルギー源として注目されている木質バイオマスなどを供給しているのです。

※バイオマス燃料とは、木材や枝葉などから作られる生物由来の再生可能なエネルギー源です。

大気中のCO2の増減に影響を与えない「カーボンニュートラル」な燃料として注目されています。

林業はこれらに関わりのある仕事です。林業を仕事にする方々のイメージとして「キツそう」といった声もありますが、林業のやりがいや魅力について知れば、そうしたイメージも払拭できるはずです。

林業のやりがいや魅力

林業のやりがいは伐採するときに感じる達成感だともいいます。

今まで手間をかけて育ててきた樹木を、外の世界に送り出すような気持ちになれるようです。

もちろん、自然界を守っていることもやりがいや魅力に。

ほかにも、森林作業や製材工場作業、樹木医なども林業に関わりのあるお仕事。

こうした知識や技術を身に着けたり、こうした方々とともにお仕事ができることにより、沢山の知識を増やせることも魅力だと言われています。

おわりに

林業のイメージは、厳しい自然環境の中で体力を必要とする作業もあるため、キツそう…という内容が際立ちます。

しかし、自然が好きだからこそ、仕事にしても楽しみながらできるのではないでしょうか。

住んでいるエリアで自然災害が多発しないのは、スペシャリストが責務を全うしてくれているからです。

自然っていいな、と思えるのは林業あっての話であることを忘れないでください。