ー森を育てる林業の流れとは 苗を植えて主伐するまでを解説ー
林業の仕事は1年を通して行われます。季節により最適な作業もあるため、一定した作業になることも特徴です。たとえば、地ごしらえなら2月〜3月に行う作業です。立木を伐採した跡地をきれいにならし、苗木を植えられるように準備する流れ作業です。
この記事では、林業の流れについてご紹介します。少しでも林業の仕事に興味や関心を深めていただけると幸いです。
木の成長について
苗木を植える作業からはじまり、木材として販売するまでの木の成長にはどれくらいかかるか、ご存じでしょうか。木材として利用できるまでには、40~50年ほどの期間がかかります。
この期間、変わることない作業の流れを林業にたずさわる者に任されることになります。
林業の1年間の流れ
林業の仕事の流れについては、以外の作業を最適な時期に応じて行います。
・苗木づくり
・地拵え(じごしらえ)
・植栽
・下刈り
・つる刈り
・枝打ち
・間伐
・主伐
ではここから、詳しい流れを見ていきましょう。
苗木づくり
山に植えたあとも成長し、成林することが期待できる樹木の苗木をつくります。林業を知らない人にとっては、苗を直接山に植えていると思われているようですが、実際には苗木場にて育苗にしたのち、植樹します。
林業の植林で使う苗は「スギ」「ヒノキ」「マツ」などです。
なお、林業で使われる苗は「林業種苗法」により一般に出回ることはありません。
林業の現場で古くから使われるのは裸苗です。
地拵え(じごしらえ)
伐出後に林地に残された末木や枝、刈り払った低木や草などを、植栽しやすいようにならす作業です。末木や枝などは、土の養分にもなりますし、表層土の流亡を抑えることもできます。畑でいえば土壌づくりになるため、これから植える苗木の成長のために必要になる作業です。
植栽
林業の仕事といえば、植栽をイメージする方も多いでしょう。傾斜のある山に苗木を一本一本植えていきます。
下刈り
植栽木の成長を妨げてしまう雑草木を刈り払う作業も重要です。雑草木が成長しやすい夏季に行うことが多く、草刈り機による作業が行われます。林業では季節柄、自然環境による影響を受けやすい特徴もあります。たとえば、夏季に行う下刈り作業も炎天下の傾斜地で行われるので、熱中症対策をしっかり行なってからの作業です。この時期にはスズメバチなどの害虫リスクも高くなります。
つる刈り
木に巻きつくつる性植物を取り払う作業です。特にヤマフジなどは数年もしないうちに腕の太さほどに成長します。絡み付いた木々を締め付けて倒してしまうこともあるので、つるが細いうちに刈り取ってしまいます。
枝打ち
林業の仕事は決して大それた作業はなく、地味な作業の流れが続きます。枝打ちもその一つ。節のない良質材の生産を目的にするため、ある高さまでの生き枝をその付け根付近から除去しなければなりません。枝打ちは、枝葉部分の量を調整することによって、幹の成長を制御することができる作業です。
間伐
森林の成長に応じて樹木の一部を伐採する作業です。林内密度を調整することにより、より良い木を育てることができます。なお、間伐をすることによりCO2吸収能力が高まるともいわれているため、間伐は森林を健全な状態に保つために必要な作業工程です。
主伐
簡単に説明すると木を収穫する作業です。林業経営者にとってもっとも成果を噛みしめる作業になります。林齢に生育した立木を、用材などで販売するために伐採します。
おわりに
いかがでしたか。林業の流れについて簡単にご紹介しました。林業は木を育て、森をつくり、育てた木を売る産業です。そして、木を切ったあとにはまた苗木を植え、新しい木を育てます。途切れることない流れを林業経営で継続教育にもチカラを入れています。林業に関心や興味があれば、未経験からでも携わることが可能です。ぜひ、参考にしてみてください。
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2023.12.15